ILLUSTRATION[さくひん]
股のぞきガール
京都縦貫道を舞鶴方面へ日本海目がけてひたすら北上し、丹後ちりめんや船屋などが有名な宮津に行くと、
きっとあなたやあなたは、日本三景のひとつ、天橋立を観るために天橋立ビューランドに行くことになるだろう。
そうしたらまあまずは普通に写真なんかをパチパチ撮ったりして、ひととおり眺めを楽しんだあと、
「あー、ここからこのポーズでさかさにのぞいてみ?」
「えーから、騙されたと思ってやってみ?」
ってかんじのちょっとした台がある。これは股のぞきっていう。
なにせ、普通に見たってすごい眺めの良い高台で、眼下にはこちら岸からあちら岸へ海を龍がまたぐようにかかる天橋立が見えるんだけれど、
これを股の間からさかさにのぞくと、天地が逆になって海が空に見え、まるで龍が空に昇っていくように、、見えるかどうかは、、あなたしだいです、、
素敵やん?昔の人が言ってたことやし。
ちっちゃな子どもが遊びでさかさにのぞいたり、でんぐり返しをしたりするような光景はなんかよく見る気がするけれど、
大人になってからこのポーズを取る機会はそうありはしないだろう。
物事をさかさに観てみると、思いもしなかった発見があったり、、するかもしれない。
2時間ドラマのサスペンスだったら、終盤に探偵がど〜しても崩せない怪しいあいつのアリバイに悩んでいて、はしゃぐ助手ガールに
「先生も股のぞきやってみ?」
なんて言われて、イヤオレは、、なんて言いながらも押し切られてヤケクソでさかさにのぞいてみたら、「むむむっ」となんだかひらめき、発想の転換があって、
「ハッ!なんで今までオレはあれを見過ごしていたんだっ!ひょっとすると我々はとんでもないかんちがいをしていたかもしれないぞっ!」
なんてことになって、一気に波ザッパーンな崖の上での犯人を追い詰めるシーンに進行するのかもしれない。知らんけど。
