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京都のおひなさまは男雛、女雛の並びが左右逆
イラストレーションにおいてひなまつりのシーンで
おひなさまを描く場合、ひな人形の資料を確認すると
たいてい多くは男雛が向かって左、女雛は向かって右です。
しかし京都だけは逆の、男雛が向かって右、女雛は向かって左なのです。
実は日本古来からの伝統的な並びでは、
京都のように向かって右側が男雛、 これが上手として、標準だったそうです。
それが昭和3年に昭和天皇が世界に向け最高の皇室儀礼である
即位の礼(皇位継承)を執り行われた際に、西洋の慣習にならい
天皇陛下が向かって左に、皇后陛下が向かって右にお並びになり
それを機にひな人形業界でもお内裏さまの配置並びが逆になった そうです。
しかし伝統を重んじる京都だけはその潮流には乗らず、
古来のひな人形の配置並びを今も使用していて、
そのため、京都のおひなさまは男雛、女雛の並びが左右逆という
ことになってしまっているのだそうです。
そのような経緯を何も知らず、いままで何の疑いも持たずに
男雛を向かって左に描いていましたが、これからは
クライアントが京都かどうか、また左右の並びについて最初に
確認する必要があるかもしれませんね。
あられはやっぱり、とよす。ということで。
2015-03-03 | Posted in BLOG | No Comments »
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