時事☆放談

時事☆放談『クロネコはamazonを運ぶ』

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スケッチブックやペン、マーカーなど、仕事に必要な備品や消耗品。

そして本。読書の本、仕事の本、勉強の本。雑誌。

毎月けっこうな数の本を購入する。

たまに大型書店でPOP買いや表紙買い、パラパラ内容を

見て買うこともあるけれど、今やほとんどがAmazonだ。

 

Amazonはここ15年で、生活になくてはならない存在になった。

最初はアメリカ発ネット書店が日本上陸! という感じだったけれど、

ここまで欠かせない存在になったのは、やっぱり本以外の

日用品や食材も扱うようになって、ディスカウントストアや

ホームセンターばりにあらゆる物がそこそこの値段で

買えるようになってからではないだろうか。

 

明日からMacがなくなったら仕事にならないし(たぶん探し回ると思う)、

iPhoneがなくなったら地味に困る(特に出先で)。

Amazonがなくなったら、、昔に戻るだけだけれど、やっぱり困るなあ。

備品や消耗品、本を、他のサイトで買わない一番の理由は、

やっぱり商品到着のスピードではなかろうか。

商品によっては朝注文して午後イチで届くこともある。本当にありがたい。

楽天で画材を購入したら、在庫確認に2日、発送完了までに3日、輸送に2日と、

到着まで一週間近くかかることもフツーにある。

在庫有り、で注文しても、店舗によっては在庫確認で一週間近く待たされたあげく、

在庫切れです、と連絡が来ることもある。

 

ヤフーとアスクルが運営するLOHACO(ロハコ)も翌日配送で、

日用品に強い。ダスターやペーパーナプキン、詰め替えティッシュなどは

LOHACOで箱買いをするとだいたい一年近く持つ。

 

LOHACOで特に気に入っているのは無印良品が買えることだ。

無印良品の店舗数はかなり増えたけれど近所では駅前かショッピングモールにしかなく、

消耗品が切れたときサッと買いに行けないので、ファミリーマートの

無印良品コーナーをもっと充実させるか、いっそ無印良品のコンビニを作って欲しいなあと、

昔からずっと願っている。

(食品、飲料も扱ってるし、シャツや下着、トラベルグッズ。需要あると思うけどな〜)

MUJIカフェももっとそこら中に作ったらいいのに。

(なんならIKEAのあのなんともいえん食堂と交換して!)

整理小物や小分けのケースや瓶は無印良品に勝るものは無いし、

打ち合わせノートとマスキングテープは大活躍だ。

 

MUJI.netでも購入できるけど、税込5,000円以上買わないと、送料がかかる。

LOHACOのネックは税込1,900円以上買わないと、送料がかかることだろうか。

日用品を買う時って単価が安いから、送料が余計に損した気分になる。

 

そういう意味では、ここ数年ヨドバシドットコムもすごい。

配送料は原則無料で、Amazonとほぼ変わらず翌日には届く。

だけど品揃えはAmazonの方が圧倒的に多い。ヨドバシには品揃えを

もっと充実してもらってぜひ、二強になってもらいたい。

一社独走、一強はいろいろな面で良くない。だいたいの業種がなんでも二強、三強だ。

万年二位をキープする場合もあるし、三位と四位が合併して一位になることもある。

 

「いや〜危うく今年は三位になりかけたんだけど、今年も一位だったよ」

「十七位から始めさせられたんだよ」

「そのころいつも九位の家に泊まっていたよ」

(携帯電話が鳴って)

「…なに? 私を二位だと言う奴がいるって?」

「…そんなに言っているのか」

「……どんな言い方だ?」

 

少年の病室に有名な「世界一位」(何かの世界一位らしい)がお見舞いに訪れる、

ごっつええ感じのコント『お見舞い』を思い出した。

 

今日の時事☆放談。

 

クロネコヤマトが疲弊している。

Amazonが黒船よろしく日本に上陸したのは21世紀になったばかりの2000年11月のことだった。

当初は和書・洋書のラインナップのみ。

そのころAmazonの配達業務を請け負っていたのは日通のペリカン便である。

 

2009年にペリカン便はゆうパックと統合してAmazonから撤退、

配達業務は佐川急便に引き継がれた。もともと企業間配送に強い佐川急便は

個人宅配送に不慣れで、サポーターと呼ばれる下請け業者にしわ寄せが集中した。

Amazon独自のシステムである、1回の注文に対し複数個に分けての発送

(準備ができた順に発送、ってやつ)や個人宅への再配達に振り回される。

2013年、佐川急便はAmazonに対し強気の値上げ交渉を行った。

Amazonはこれを拒否し、佐川急便はAmazon配達業務から撤退した。

 

それと入れ替わったのがクロネコヤマトのヤマト運輸。

(と、一部がゆうパック。)

佐川急便と違い個人宅配送のノウハウも有り、全国に4,000箇所の営業所を持つ

ヤマト運輸なら、年々増え続けるAmazon配達業務にも対応できるだろうと期待された。

 

ヤマト運輸はいい意味でも悪い意味でも真面目だ(CMではゆうパックが真面目だけれど)。

時間指定配達なども社内チェック機能があり、とても厳しいのだという。

Amazonで10点購入しても、発送時期によって配達が複数回に分かれたりする。

その場合、1回の注文に対し、複数回配達の必要があるのだ。

加えて留守宅への再配達はドライバーの自己負担。19%、約2割の再配達が

追い打ちをかけドライバーを苦しめる。

1回の注文に対してのコスト増加を、ドライバーの自己負担でカバーしているのだ。

 

現在、スマホの普及もあり荷物の取扱い個数はどんどん増加し、

ヤマト運輸のドライバー不足は深刻な問題となっている。

社員組合が宅配便の引き受けを抑えるよう会社側に求めるという異例の事態に陥っている。

ヤマト運輸だけでなく、運送業界はどこもドライバー不足だという。

 

ヤマト運輸の売上は2013年から右肩上がりで、役員報酬も株主配当も年々増を果たしている。

会社はめちゃくちゃ儲かっているのに、末端のドライバーはその恩恵にあずかれていないのだ。

今後は昔のトラック乗りのように、仕事はきついが儲かる、くらいの給料を保障し、

人材不足解消とサービス維持を図っていくことが望ましいだろう。

 

そもそも、日本は住みよい過剰サービスの国なのだ。

というよりサービス競争のあげく高度なサービスに慣れてしまっているというか。

アメリカでは、配送料無料になるAmazonプライムの年会費は99ドル(約11,000円)。

日本では年会費3,900円だから、およそ3倍だ。

そして日本では「翌日配達」だがアメリカでは「2~3日後配達」。

さらに数日遅れることがあり、プライム会員でなければ送料がかかる上、

配達は早くて1週間後だという。

 

クロネコヤマトは対面で確実に受け渡しをして、客が受取のサインをするが、

アメリカではもっと適当で、なんとドアの前に荷物を置いてそのまま立ち去ってしまうらしい。

在宅確認も、サインもしないのだ。

不在票がそもそも無いから、再配達も存在しない。

アメリカでは昔から新聞配達員が走りながら新聞を庭に投げ入れるが、

それと同じ考え方なのだろうか。(投げ入れないだけまだマシか)

 

日本人からするとかなりの衝撃である。当然誤配も多いらしく、紛失リスクもある。

 

もっとも、治安の悪い地域や受取人が必要な荷物の場合は不在票を入れるし、

盗まれたりしないよう植え込みの中に置いたり(こっちが見落とすわ!)

雨が降っていたら屋根の所に置いたり、という気配りはしてくれるらしい。

なんでもそういう玄関先の荷物を盗んで歩く泥棒がいるらしく、住民は

セキリュティカメラを設置したり、盗難防止の宅配ボックスを購入したりするそうだ。

それでも皆、それくらいの負担はこの便利さに比べると仕方がない、と考えているそうである。

 

自分もそうだが日本人ってのはサービスが大好きで、レビューなどでも

「味はよかったがサービスに難あり」とか,逆に

(客に説教したり、めっちゃ厳しい店主とかね、絶対行かないけど)

「接客サービスはよかったが施術に難あり」(もはや何に対してお金を払ったのかわからん)

とか、商品と同列に並べて比較するくらい、サービスを重視している。

運送会社にまでサービスを求めていると知ったら、外国人は驚くだろう。

「えっ、だって、運送会社は荷物を指定場所まで届けるのが仕事だろ?」って。

 

Amazonに関わって、ペリカンが10年、飛脚は5年、

そしてわずか3年でクロネコが音を上げた。相当きつい仕事なのは確かだろう。

夏にはヤマト運輸の子会社が宅配ボックスサービスを前倒しして開始するし、

パナソニックなども個人宅に設置したり門柱に埋め込める宅配ボックスの販売を開始する。

 

宅配ボックスの利用、駅やコンビニ受取、またはスマホとうまく連携して再配達を減らし、

Amazonの本一冊、USB1個でもダンボールで梱包するような過剰包装を見直して荷物サイズを小さくし、

1回の注文での個別発送をできるだけまとめて一度に発送できるよう改善し、ドライバーの負担を

軽減できるようにしてもらいたい。

 

日本の宅配サービスは世界一だと言われている。中身が固定するよう

工夫を凝らしたダンボール箱や、クール便などの専門車。

豪雪地帯で警察や消防が立ち往生するなか、特殊車両の宅配便だけは

時間通りに荷物を配って回っていたという。

時間指定配達を厳守し、不在だと重い荷物を抱え何度も足を運んでくれる。

ヤマト便では来年から時間指定の12時〜14時の時間を廃止する方向だ。

ドライバーが昼食を取れないらしい。

 

無人カーやドローンで荷物を運ぶ試みがアメリカなどではすでに始まっているが、

それは前述の受取確認不要を受容するアメリカだからできるシステムで、

日本ではまだ時間がかかるだろう。

 

今のままではドライバーがいつか破裂するする爆弾を抱えて走っているようなものだけれど、

ギリギリのところでこの問題が世に出て、それに対し同情的な声が広まった。

皆が普段の頑張りを知っているからこそだ。

既にヤマト運輸では27年ぶりとなる基本運賃の値上げを決定している。

またヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の3社で連携し、高層ビルなどで

配達を1社に集約して配る取り組みを始めている。

 

帰宅時入れ違いで不在票が入っていたり、炭酸水1ケースを頼むことに妙な罪悪感を

覚えなくて済むよう、ドライバーの負担が減り、ドライバーという職業が高給取りな

人気の職種になってもらうことを願っている。

 

 

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2017-03-14 | Posted in 時事☆放談No Comments » 
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