お手紙に付けたイラストレーション

「校正ありがとうございました」

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【お手紙に付けたイラストレーション36】

請求書のお手紙に付けたイラストレーション。

 

本当はお会いしていろいろお話ができればいいいのですけど、

普段なかなかお会いできないので、せめてこうやって

感謝の気持ちを図柄にして表現しています。(どこがや!)

本当にいつもお世話になっております。

 

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出版社において最も重要な部門のひとつは校正だと思っています。

 

文字が印刷機に印字され、製本されて世に出るにあたり、

校正というのは制作部門の最後の砦であり、正義です。

編集者、ライター、カメラマン、デザイナーは校正OKの許可を経て

はじめて校了になって印刷所へ次の段階へ進むわけです。

 

東京では校正専門の会社もあるそうです。

需要は高いでしょう。

 

間違い、正誤だけではなく、言葉や言い回しの統一表現などは

それぞれの出版社によって独自のルールが存在します。

 

「ください」「下さい」

「林檎」「りんご」「リンゴ」

「はさみ」「ハサミ」

などです。

 

小説家や漫画家の文章やネームに朱書きといって誤字脱字や言い回しや

ときには大胆にカットしたりするのは編集者の仕事ですが、

たいていはそれらが形になった際に改めて校正部門でチェックが入ります。

 

出版だけでなく、ポスターやCMなどの広告にも校正が必須です。

文字校正はもちろん、言い回しや広告表現が倫理的におかしくないかどうか、

そういった部分まで詳しくチェックするそうです。

これはかなり初期の段階でチェックしてもらわないと

撮影やグラフィックが完成してから指摘されても困ってしまいますが…。

 

そんなわけで、クリエイターが安心して制作をすることができて、

版元や広告主が世に本や広告を出すことができるのは、

陰で支える校正部門の力があればこそです。

 

このことは昔会社に勤めていた時からずっと思っていました。

在籍していたのは小さな会社でしたが職人気質の校正員がおられて、

見解の相違と言いますか、表現したい制作側と違和感を指摘する校正側の

「いや、それはあえてそうしているんですよ!」

「ルールはルールだから!」

みたいなやりとりで制作の現場とかなり激しくやり合う場面もあったのですが、

(ややこしいのは広告の場合、社内校正がOKでも上のクライアントがNGを出したり

その逆もあったりなど、校正ルールや意思が統一されていない場合。

作り手は泣きながら振り回されます。)

 

その方が退職されてからいろいろ納品後のトラブルがあったときに、

校正の大切さ、ありがたさが身に染みました。

これから時代がさらに移り変わりあらゆるものが電子化され、

デザインや広告、出版業界が大きく変化したとしても、

校正部門だけは決して無くならないでしょう。

 

インターネット上にあふれるデザイン、広告で

どこか違和感があるものがいっぱいあります。

きっと、プロの校正を通していないのでしょう。

このブログだってそうです。校正してもらえばおそらく

朱書きで真っ赤っかになって返ってくるでしょう。

 

この春、長年お世話になっていた校正部門の方が退職されました。

感謝の気持ちでいっぱいです。今までありがとうございました。

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