時事☆放談

時事☆放談『小池百合子氏、希望のレシピ作りに失敗する』

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自宅で仕事をするデメリットのひとつが、家の前で

大音量で候補者の名前を連呼する選挙カーだ。

いや、自宅で仕事をしていなくたってあれが大好きな人は

いないだろう。

廃品回収や広報車などの車の音量はかなり厳しく制限されていて、

違反が認められたら認可取り消しなど厳しい罰則があるが

選挙カーのボリュームは確実にそれらの数倍ある。

 

テレビや動画の音が聞こえないし、

電話中だと後でかけ直さないといけないくらい、

まったく会話にならない時もある。

でもみんな選挙なのだからと、ガマンしているのだ。

日本を思い、家族や大切な人のことを思えばこそ、である。

 

そもそも政策演説であればちょっと聞こうとも思えるが

ただ名前を連呼されても、よっしゃ投票しようとは思えないし、

テレビも公示後は具体的な候補者の話題は自粛してしまうので

結局は自分の選挙区の候補者をネットで調べて、

それぞれの公約や政策を調べることになる。

 

ネットで公式に候補者の公約や政策が分かりやすくまとめられて、

演説や討論など選挙活動も見られて、ネットで投票できるように

早くなって欲しい。

指紋認証や顔認証のスマホからなら体育館や公民館で口頭で

生年月日を言うよりよほど信用できるんじゃないのん、と思う。

 

今日の時事☆放談。

 

空気を読み違えたのか、やり方がまずかったのか、あるいはその両方だろう。

第48回衆議院議員総選挙(衆院選2017)を3日後に控え、

希望の党の支持率が急落している。

 

安倍首相が解散を表明した9月25日、

上野動物園で生まれたジャイアントパンダの名前「シャンシャン」と

ほぼ同じくして発表された「希望の党」。

小池百合子氏が代表に就任し、若狭勝氏と細野豪志氏と『希望の党』を結成したのだ。

細野さんは8月に代表選を前に民進党を離党しており、解散を読んでいたのだろう。

細野さんを党首にという声もあったが、彼は民進党でもう一度政権を取りに

行くよりも小池さんと組んで大きな勝負に出た。

 

そのときはただ、そうなんだーという印象だった。

希望の党は「しがらみ政治からの脱却」というスローガンを掲げ、

カッコイイ動画も即日公開された。実はその動画は今年の2月に

完成していたと聞いて、ああ、解散の機会を待っていたんだなと、思った。

 

果たして希望の党は勢いがあるのか、まだはっきりしないうちは

先の都議選で都民ファーストの会が自民党を破って第1党の座を

もぎ取ったように、もしかするともしかするかもしれないということで、

自民党内でも警戒する声があった。

その時点では小池さんが都知事を辞任して国政に出るのかもまだ分からず、

小池新党の獲得義数は200を超えるかもしれない、

11月のトランプ大統領の来日を迎える日本の首相は

ひょっとしたら安倍さんじゃ無いかもしれないという報道もあった。

 

最初に違和感を感じたのは、「日本のこころ」を離党した中山恭子氏と

夫の中山成彬氏が立ち上げに参加、という報道。

小池さんも細野さんも政策的には保守派だけど、

中山夫妻はそれはもう筋金入りなので、イメージとしてかなり右寄りになる。

 

もともと小池さんと自民と政策の違いはそんなに無く、

自民と対決姿勢で女性票も取りたい希望の党にしては、

ちょっと硬派な印象になった。

 

そして9月27日、民進党の前原代表が希望の党への合流を党内で提案した。

衆院選では民進党から公認候補を出さず、希望の公認候補として擁立する。

満場一致で可決されたその時点では皆がスムーズに希望の党に移れる

というニュアンスだったが、

このあと小池さんが政策の違う人は「排除」すると発言して、

このあたりから急速に流れが変わっていく。

 

新党を立ち上げて移籍を受け入れるわけだから、明らかに思想信条の

違う人は来てもらいたくないのは理解できるし、

そもそも民進党=旧民主党には旧社会党出身者も多く、党内で

政策や支持母体などがリベラルと保守で混ざり合い、

一枚岩とはとても言いがたい。

 

それでも「排除」は言ってはいけなかった。

かなり右のイメージな上、異なる思想信条の人は「排除」すると

なると、なんだか排他的で危険な党だぞという印象になってしまう。

 

今まで小池さんに比較的好意的だった朝日、毎日などリベラル系新聞や

雑誌、放送局が目に見えて批判的な論調になっていったのもこの頃からだ。

 

民進党では落選するからといって選挙のために希望の党に

公認してもらうというのもなんだか法の裏をかいたセコい

やり方に思えた。結果のためにはなりふり構わない姿勢も大事だが、

やはり政治家には筋を通してもらいたい。

 

10月5日、昨年の都議選から側近として協力してきた都民ファーストの会の

音喜多駿都議、上田令子都議が希望の党への抵抗感、小池都知事の

都政に対する姿勢への疑問を理由に共に離党の意志を固め、記者会見した。

 

細野さんと若狭さんも民進党の役職経験者は遠慮してもらうとか

持参金は1千万円とか、最低でも600万円からとか、

憲法改正には無条件で賛成してもらうとか、

完全に上から目線で査定をして選別をするような目線が

鼻につくというか、端から見ていても何か嫌な感じ!だった。

 

前原さんを説得し、小池さんに橋渡しをしたのは

両氏と仲が深い、野党再編をもくろむ小沢一郎氏だという。

選挙を知り尽くした策士である小沢さんらしい方法だ。

うまくいかなかったが、民進党の半分が希望の党に合流して

小池旋風の勢いを借り、世論を受けて衆院選で過半数を取って

野党連合や大連立によって政権交代という可能性も確かにあった。

 

民進党は名ばかりの休眠状態だが、元代表、前代表が

財布の紐が固かった岡田さんや使う暇も無かった蓮舫さんだった

ということもあって、金庫に眠っている政党交付金が100億円とも

150億円とも言われていて、解凍すれば国庫に返納しなければならない。

これを選挙資金として支給し、民進党への交付金が新党へ無制限に

流れるという構図になっている。

 

前原さんなど、ある程度知名度のある人たちは無所属で出馬する

ことになり、それはそれで厳しいだろうけれど、

困ったのは民進党内の元々リベラル寄りで、希望の党に拒否された人たち。

 

無所属で出ても勝てる見込みはないし、選挙まであと数週間。

これは出馬を辞めろと言われているに等しい。

 

そんな中、枝野幸男氏がそれらのリベラル寄りの人たちの受け皿として

立憲民主党を立ち上げた。

 

結党会見は何か悲壮感漂う物で、なんだかかわいそうな枝野さん、

という印象だった。

日本には判官贔屓という言葉があり、理不尽なことに

じっと耐える人に肩入れする傾向がある。

またたとえ嫌われている人も、何年かじっと耐えたら、

まあこのくらいでもういいじゃないかと、世間が判断すれば

悪印象が一転して好印象になったりする。

 

ここへ来てそんな枝野さん、立憲民主党に風が吹いている。

枝野さんの街頭演説がとても素晴らしいとネットで評判になり、

参加する人が急増。録音したデータがアップされ、SNS上で

拡散している。

 

いわゆるネトウヨじゃないリベラル系を支持する人たちが

ネットで拡散のうねりを上げて多数賛同しているのもあまり見ないことだ。

ネットじゃないリアルでも、新宿での街頭演説の報道写真は道路から駅の階段まで

びっしり人で埋まり、真剣に演説を聴いているのが印象的だった。

 

もっとも安倍首相の街頭演説に集団で現れ、

演説をかき消すように「アベ辞めろ」などとやじる集団がいて、

おそらく組織的にやっているのだろうけれど、うっかり怒ったり

反応したりすると悪意を持って報道されイメージ低下に利用されるのだが、

このところ全国的に、そういった集団と聴衆とが対立し

「うるさい」「話を聞かせろ」「邪魔をするな」「演説を遮るな」

などと声が上がるシーンが相次いでいるそうである。

 

反日は論外だけれど、みなそれぞれに国を思ったうえでの行動であり、

その組織、集団にも思想信条があって行動しているのだろうが、

聴衆にも演説を聴く権利がある。はっきりと「自分は

演説を聴きたいから邪魔をしないでくれ」と言えることは

素晴らしいと思う。

 

枝野さんとは政策的には対立するはずの石原慎太郎氏が

「節を通した枝野は本物の男に見える」と褒めたり、

JR松戸駅前での街頭演説で枝野さんとかち合った

小泉進次郎氏がマイクで「枝野さんの話を聞いた方がいい」と、

演説を中断し約10分間にわたり有権者に手だけ振り続ける

“無言演説”を行ったり。

 

枝野さんといえば官房長官だった東日本大震災の直後

4日間ほとんど寝ずにマスコミ対応などを行い、

フラフラながら気丈に振る舞う姿に「枝野寝ろ」と

心配する声が殺到(菅起きろ、やっぱり起きるなというのもあった)、

Twitterで「#edano_nero」というハッシュタグや、

海外で「#sleepforjapan_edano」というタグが流行した。

 

短時間でも寝たが効率的だし、寝ないからエライと

いうわけじゃないけれど、きっと責任感が強いのだろう。

 

あのときも政府や官邸に対する批判とは逆に

枝野さんに対して世論は好意的で、「真っ直ぐで熱い男」

「言っていることは正論」というイメージがあり、

今回もそれが絶妙のタイミングで追い風になっているのではないだろうか。

 

衆院選3日前である現時点で、複数メディアによる

情勢調査、世論調査において立憲民主党の支持率が

希望の党の支持率を上回っている。

自民が単独過半数上回り、堅い公明、共産は議席数変わらず、

維新は少減との見立てだが、立憲民主党は希望の党を上回り

「比例第2党」になりそうだという。

 

もっとも、成り立ちが選挙の受け皿である立憲民主党はいわば

緊急避難的なものであり、公約実現に向けて党内をまとめて実際に

うまく機能運営していけるのかは疑問だ。

 

こうなってくると、そもそも小池旋風なんて風は

吹いていたのか疑問に思えてくる。

 

いや、昨年の都知事選ではたしかに吹いていたかもしれない。

だけど色んな人の色んな思惑で遮られてしまったのか。

 

今年7月の都議選は小池都知事が率いる都民ファーストの会が

過半数を取って大勝したが、都民は前々職、前職とお金の問題が続いた

都知事にクリーンな政治を要求すると共に、東京オリンピックを控え

都政を小池さんに任せたよ、豊洲問題もしっかりやってよ、

と、ハッパをかけたのであって

 

女性初の首相として国政をやってくれ、日本を任せた、ということでは

全くないと思う。東京都内ですらそうだとしたら、それ以外の地方、

全国の大半の人はもっと冷めた目で見ていただろう。

だって都政とかはっきりいって自分とは関係ないもの。

 

めっちゃくちゃ忙しいのにあれもこれもと書き加えて

かなりの長文になってしまった。

10月22日の投票日に台風がぶつかることは無さそうだし、

いつもより投票率が上がればいいと思う。

年代別投票率やその投票先結果もはっきり分かれるだろう。

今のところ自民圧勝、少なくとも議席維持と言われているが

どうなるのか。

 

今回の選挙はそれぞれの政党がカラーを明確にしている分、

有権者は自分の意見と照らし選択しやすいと思う。

選挙後に耳障りの良い公約を掲げていた人がどう動くのか、

このあと民進党と希望の党、立憲民主党はどことどこがくっつくのか、

新しい連立はあるのか、今は協力していても選挙が終わったら

ハイさよならなのか、そのあたりも興味深い。

 

せ〜んきょ〜に〜いこ〜う〜♪

せ〜んきょ〜に〜いこ〜う〜♪

 

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2017-10-19 | Posted in 時事☆放談No Comments » 
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